自殺する夢
へろう。Misakiです。今朝見た夢についてです。死に関することを書いておりますので、この先は自己責任でどうぞ。
私は病院っぽい白いシーツのベッドに腰掛けている。向かいのベッドに腰掛けていたおばあさんから薬を貰う。隣のベッドに私の双子の片割れもいて、同様に薬を貰っていた。その薬を飲むと心臓が止まるやらなんやらで死んでしまうらしい。私たちに薬を渡すと、おばあさんはどこかへ行ってしまった。
夢の中の私は、おそらく何もかもに絶望していた。この世界から逃げたい。どうせ生きていても何もいいことがない。この先が不安でしかない。自分がどうなっていくのかが全く分からない。不安でいること、未来が見えないことが怖い。得体の知れないものに押しつぶされてしまいそうな感覚がずっとしていた。
しかしこれを飲んだら全部終わりにできる。たった1錠の薬を飲むだけで。そして私は薬を飲んだ。あとは呼吸が、心臓が止まるのを待つだけだ。
その直後、母が病室っぽいとこに入ってきて、私とベッドの上、私のすぐ横に座った。そしていつも通りに会話をした。なんでもない、いつも通りの感じで、とりとめのない、しょうもない話をした。
突然、私はなんで飲んだんだろうと激しく後悔した。できるなら時間を薬を飲む前に戻したいと思った。母はきっと私も双子の片割れもいなくなると泣き崩れるだろう。そんなシーンが見えた。お母さんごめんと、薬なんか飲まなきゃ良かったと思ってももう遅い。でも母に今そんなこと言いたくない、言えない。目の前の母を悲しませることはしたくないと思った。お母さん、ごめん。そうとしか言うことができなかった。ただ確実に近づいて来る死の足音に恐怖した。
気がつくと、いつものベッドの上だった。そして私の自殺は夢であったと認識した。そして心底ほっとした。私は実は死にたくなかったこと、母を悲しませることが嫌だと思っていることに気づいた。なんでもない日常の、どうでもいいようなやり取りがこんなにも愛おしいものだなんて思ってもみなかった。たった1錠の薬を飲むだけで、恐怖から解放される。その手軽さと引き換えに、その日常を夢での私は手放してしまった。
あれが夢でよかった。私はまだ死なない。生きているんだ。
青いシーツのベッドの上で、枕カバーが濡れていくのを感じた。
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